| 組織診をして病変を詳しく調べる 細胞診で異常が見つかった場合、 さらに詳しく検査するために、コルポ診と組織診を行います。 異形成以上の病変は、酢酸をつけると白く変色しますので、 その後、コルポスコープと呼ばれる顕微鏡のようなもので観察します。 これがコルポ診と呼ばれるものです。 異形成の程度やがんの有無で、患部の染まり具合が違うので、 どのあたりがいちばん悪そうか、およそ予測がつきます。 最大病変のめぼしがついたら、次に組織診を行います。 組織診は、異常のある細胞がどのくらいの深さまで及んでいるか、 上皮内に異常細胞がどのように分布しているかなどを調べる検査です。 そのために切除鉗子で数ミリの肉片を数ヶ所切り取ります。 肉片を切り取りますので、細胞診よりは少し痛みがあり、出血もあります。 といっても、子宮頸部は痛みを感じにくい場所で、 基本的にそこまで激しい痛みではありませんのでご安心を。 「痛っ!」というくらいでしょうか。 組織診後は、しばらく軽い生理痛のような鈍痛があります。 しかし、このへんは個人差もありますので、まれに激痛を訴える方もいらっしゃるようです。 なお、組織診とコルポ診はほとんどセットのようなもので、 組織診としか言われない場合でも、ほぼ間違いなくコルポ診もしています。 組織診は、最大病変から組織を採取しなくては意味がないので、 コルポ診で最大病変を確認する必要があるためです。 組織診後の出血は、数日で止まります。 もし数日たっても出血が止まらない場合や、生理を超えるような出血がある場合は、 止血処置が必要な場合もありますので、必ず医師の判断を仰いでください。 |
| 組織診の検査結果 組織診を行うと、異常な細胞が上皮のどの程度まで及んでいるかがわかります。 そして、その深さに応じて、以下の表のように分類されます。 異形成は可逆性で自然治癒する可能性がありますが、 がん細胞は非可逆性なので自然治癒することはありません。 文献により数字に若干差がありますが、一般的に、 軽度異形成は9割、中等度異形成でも6割は自然治癒すると言われています。 高度異形成でも、もちろん自然治癒する可能性はあるのですが、 高度異形成の場合は上皮内がんが混在している場合も多いため、治療を勧められることになります。 欧米では、軽度異形成をCIN1、中等度異形成をCIN2、 高度異形成と上皮内がんをまとめてCIN3と表記します。 CIN3のうち、上皮内がんだけを区別して表記するときはCISとなります。 病院によっては、CINやCISで表記している場合もありますので、覚えておくといいでしょう。 なお、病変がすでにがんであった場合には、がんの程度(病期)によって、さらに分類します。 これについては次の「異形成やがんが見つかったら」の項目で説明しますので、そちらをご覧ください。 組織診の分類
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